IT活用による生産性向上で営業利益率「12.4%」の高収益化を達成!
2019年にオープンした「道の駅のつはる」を運営。大自然に囲まれた立地で、地元農産物の直売所、地元食材を使った多彩なランチ・デザートを提供するカフェレストランを併設している。国指定重要文化財である茅葺寄棟造りの屋根をモチーフに造られた建物と、全面ガラス張りでダム湖が一望できるロケーションが自慢。
代表者:代表理事 和田 清秀(わだ きよひで)
住 所:〒870-1213 大分県大分市大字下原1717番地の1
連絡先:097-574-7207
同会は「道の駅のつはる」を運営。最後発の道の駅ながらユニークな取組がマスコミに注目され、オープンから1か月で当初の売上計画を大きく上回り、順調なスタートを切った。しかし、コロナ禍で業績が一転、来店や売上が減少して苦しい状況。売上減少を食い止めるため、創業段階より支援を受けている当拠点へ相談するに至った。
COは同会の独自の強みを分析。相談者は若手でやる気がもあり、IT活用も得意で、スマホバーチャルストアなどのユニークな取組を実践していた。また、新型コロナの影響下においても、集客は最悪の状況ではないことが判明。しかし、物産販売部門に比べ、レストラン部門の落ち込みが大きかった。そこで、IT活用によるレストラン部門の黒字化と、バックオフィスの効率化による体質強化に取り組むことを課題とした。
コロナ禍によりレストランの入店率が減少しているため、まずはテイクアウトを強化すべく、ネットオーダーシステムや専用タブレット端末を導入。そして、完全自動発注&セルフレジシステムも導入して原価と人件費を削減し、損益分岐点を下げ、利益創出につなげた。並行してバックオフィスの効率化に取り組み、徹底したローコスト運営を目指した。さらに、地元商工会や大分県発明協会と連携し、未来を見据えた新商品開発に努めた。
ITを活用した生産性向上により、レストラン部門のフードロスコストを削減し、損益分岐点が下がった結果、赤字が減少。バックオフィスも徹底的に効率化し、経理スタッフが不在のなか、銀行データとの連携等による自動仕訳で、収支の「見える化」を実現。新型コロナで同業他社が業績を落とすなか、営業利益率12.4%の高収益化を達成。今後は域外での売上拡大とリピート対策を目指し、ネット販売の開始や新商品の導入、またSNS活用を予定している
相談者は絶好調でスタートした後、コロナ禍で苦しい状況に追い込まれ、焦っていました。まずは落ち着いていただき、実施した対応策をじっくりヒアリングし、現状を分析しました。課題や強みを再認識してもらい、売上よりも利益に直結する具体策を提案できました。
ユニークな取組がマスコミに注目され、オープンから1か月で計画を大きく上回る順調なスタートでした。しかし、コロナ禍で来店や売上が減少して苦しい状況でした。そんななか、COのアドバイスのおかげで、売上は減っても利益を出すことができました。