老朽化した食堂を魅力あるカフェに刷新 地元住民の需要を掘り起こす | よろず支援拠点全国本部

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老朽化した食堂を魅力あるカフェに刷新 地元住民の需要を掘り起こす

1950年に地元住民の出資で設立。佐渡弥彦米山国定公園内の観光施設「尖閣湾揚島遊園」を運営。海中遊覧船、水族館、展望台、お土産販売、食堂などを運営している。

公開日: / 都道府県:新潟県 業種:宿泊・飲食 課題: 売上拡大

有限会社尖閣湾揚島観光

代表者:代表取締役 佐藤 博文(さとう ひろふみ)
住 所:〒952-2133 新潟県佐渡市北狄1561
連絡先:0259-75-2311

1950年に地元住民の出資で設立。佐渡弥彦米山国定公園内の観光施設「尖閣湾揚島遊園」を運営。海中遊覧船、水族館、展望台、お土産販売、食堂などを運営している。

公開日:
都道府県:新潟県/業種:宿泊・飲食/課題:売上拡大

有限会社尖閣湾揚島観光

代表者:代表取締役 佐藤 博文(さとう ひろふみ)
住 所:〒952-2133 新潟県佐渡市北狄1561
連絡先:0259-75-2311

目次

  1. 相談のきっかけ
    島への観光客数の減少に比例して観光施設も衰退
  2. 現状分析・課題設定
    島外からの観光客への依存 地元住民にも愛される施設へ改装
  3. 提案・実行支援
    市の補助金を活用して地元住民を巻き込んだ改装を計画
  4. 支援成果と今後の展望
    地元食材を使った新メニューも誕生 園に活気が生まれた

相談のきっかけ
島への観光客数の減少に比例して観光施設も衰退

佐渡島の外海府海岸に位置する尖閣湾は、観光客に人気の景勝地。しかし、島への観光客数の減少に比例して、その観光拠点となっている尖閣湾揚島遊園の売上も減少傾向にあった。そこで、地元住民にもリピート利用してもらえる施設に改装し、売上拡大を図りたいと考え、当拠点に相談に訪れた。

現状分析・課題設定
島外からの観光客への依存 地元住民にも愛される施設へ改装

佐渡島への観光客数は、ピーク時の123万人から、近年は50万人程度にまで落ち込んでいた。同園のお客様は大部分が島外からの観光客であるため、売上減少に直結。COは、観光客依存から脱却し、地元住民もターゲットにした施設にリニューアルすること、12~2月のオフシーズンにも一定の需要を確保し、売上の平準化を図る必要があると考えた。観光客向けに古い業態のまま営業していた、食堂や売店などの施設を、どのように改装するかが課題となった。

提案・実行支援
市の補助金を活用して地元住民を巻き込んだ改装を計画

COは同園の食堂をおしゃれなカフェへと大幅に模様替えする事を提案。必要資金の確保策として、市の補助金獲得を勧め、申請用の事業計画書の作成も全面的に支援した。お客様によるSNS投稿を促すため、地元食材を使った新メニューを住民や企業の協力を得ながら開発。売店では効果的なPOPの書き方の助言や、プラスチック段ボールによる什器のリメイクなど、低コストでできる店舗改善に取り組んだ。

支援成果と今後の展望
地元食材を使った新メニューも誕生 園に活気が生まれた

2019年に佐渡市の補助金を獲得し、老朽化していた食堂を、温かみのあるカフェに改装。佐渡米と佐渡産岩のりでつくる「生いわのりむすび」や佐渡で水揚げされたブリを使った「ブリっ子メンチ」のバーガーなど、ユニークな新メニューも誕生した。地元の様々な人が関わったことで、活気が生まれた。2020年は新型コロナウイルスの影響で一時休業し、6月から営業を再開。以後、カフェと売店の客単価が上がってきている。

事例を振り返って

ハード面だけでなくソフト面の改善も支援。はじめに全員の意識や自主性を高めることを狙い、経営幹部や従業員にリニューアル計画の概要をわかりやすく伝えるサポートも行った。補助事業終了後も、社内で高い士気を持って進める空気をつくることがとても重要。

相談者の声

相談者の田村氏「以前と違い、従業員が主体的に新しいメニューを考案したり、話し合うことも増えてきた。この雰囲気を維持していきたい。」 佐藤代表取締役「これから島内の人が繰り返し来てくれる仕組みづくりに一層力を入れていきたい。」

支援した拠点

新潟県よろず支援拠点

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