サウナ新築によるブランディングと新規顧客の開拓
江戸時代中期創業の老舗旅館「住吉屋」は、夕日を眺めながら入れる露天風呂と料理が自慢の温泉旅館。1階では定食屋としても居酒屋としても機能する飲食店を運営し、地域の観光協会などの活動も活発に行っている。令和5年、補助金を活用して貸切でサウナが楽しめる建物をオープン。ここ数年のサウナブームで新潟にもサウナが増えたが、宿泊もできる貸切の「個室サウナ」として、差別化を図りながら宿のブランド力も上げていきたいと考えている。
代表者:三上 徹人
住 所:〒940-2502 新潟県長岡市寺泊大町7745
連絡先:0258-75-3228
URL:http://www.h-sumiyoshiya.net/
江戸時代中期創業の老舗旅館「住吉屋」は、夕日を眺めながら入れる露天風呂と料理が自慢の温泉旅館。1階では定食屋としても居酒屋としても機能する飲食店を運営し、地域の観光協会などの活動も活発に行っている。令和5年、補助金を活用して貸切でサウナが楽しめる建物をオープン。ここ数年のサウナブームで新潟にもサウナが増えたが、宿泊もできる貸切の「個室サウナ」として、差別化を図りながら宿のブランド力も上げていきたいと考えている。
代表者:三上 徹人
住 所:〒940-2502 新潟県長岡市寺泊大町7745
連絡先:0258-75-3228
URL:http://www.h-sumiyoshiya.net/
「魚のアメ横」と称され、県内外にファンの多い新潟県の寺泊で、客室30室の温泉旅館を営む同館。旅館や併設する飲食店の客層は団体旅行客がメインで、コロナ禍で来客の減少など大きな影響を受けた。その対策、また新たなチャレンジとして補助金を活用した「個室サウナ」の展開を計画し、建築をスタート。しかし、サウナのコンセプトやターゲット顧客の設定、告知・集客方法、さらには名称についても未定で、「建築と並行して検討する」という状況で今回の相談に至った。
同館は、宿泊施設の少ない寺泊エリアでも有数の集客力を誇る老舗の宿だが、コロナ禍で団体客が激減。また、顧客層の高齢化により、新たな客層を開拓する必要性に迫られていた。そこで、個人客の増加を見据えて、補助金を活用したサウナ事業に乗り出すことを決意。構想したのは、大浴場に併設された一般的なサウナではなく、1~2人で贅沢にスペースを貸切できる「個室サウナ」だ。しかし、どのように展開していくかの具体的アイデアが定まらずにいた。当拠点は、施設建築中から現場視察や進捗確認を何度も行い、施設の「コンセプト・ターゲット」設定から支援をスタート。従来のターゲットである価格重視の団体旅行客から、新設の「個室サウナ」を目的に来訪する新たなターゲット顧客を設定し、「大人の癒し旅」をコンセプトにした展開を提案。その後、コンセプトに基づいた「販路・情報発信」を含め、幅広い視点での支援を実施した。
「首都圏をはじめとしたサウナのコアなファン(=価格より価値を重視)」に向けて、デザイン性の高い贅沢なスペースを確保。男女での貸切を可能にして、コロナ禍で増加した「おひとりさまニーズ」にも対応するなど、「大人の癒し旅」の創出を目指した。施設名についても相談者の強みや想いを反映する提案を実施。相談者自身が絵を描くこと、美術館のようなデザイン性を重視した外観などから、ART(Amusement、Refresh・Relaxation、Teradomari)とネーミングして、イメージに沿ったロゴやブランドカラーについても提案を実施。
「プライベート感を大切にする新潟市・首都圏の30代富裕層」という顧客の獲得に成功。サウナファンサイトによる口コミで4.7という高評価を記録し、ある体験予約サイトでは新潟県の売上ランキングにおいて上位に。今後は、自社の経営資源を活用した「サウナと温泉」、「サウナとサウナ飯」などの新提案により、温泉施設との相乗効果や新規顧客獲得を図り、一層の顧客満足度向上を目指す。
・相談者自身の想いを引き出すことに注力
・設定した顧客から高い満足度が得られる設計を重視
・自社の経営資源(温泉旅館・飲食店)活用での相乗効果
初めてのサウナ事業で何もかもが手探りだったところ、ターゲットや販路の選定、若者向けにどのように広告や集客をしていくのかなど、開業への道筋を丁寧に示していただきました。そのおかげで魅力に長けた、素敵なネーミングのサウナをオープンすることができました。地域一体となった歴史や文化の交流施設としても活用していきたいので、今後も引き続き相談させていただきます。