開業2年目の個人事業が新製品の開発・発表を通したメディア効果を利用し販路拡大 | よろず支援拠点全国本部

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開業2年目の個人事業が新製品の開発・発表を通したメディア効果を利用し販路拡大

令和2年2月開業。個人事業でハンドメイド商品の製造と販売を開始。「働く女性が元気で健康になれる商品を届けたい」という想いの中、米ぬか・玄米カイロに着目し、開発期間を経て自社オリジナル商品として販売。個人事業だけでなく法人向け市場での展開を当初より視野に入れており、積極的な販路拡大を行っている。

公開日: / 都道府県:新潟県 業種:小売 課題: 売上拡大

accos(アッコス)

代表者:永井 亜木子(ながい あきこ), 行方 理智子(なめかた りちこ)
住 所:〒949-7316 新潟県南魚沼市一村尾1840-2
連絡先:025-788-1102

令和2年2月開業。個人事業でハンドメイド商品の製造と販売を開始。「働く女性が元気で健康になれる商品を届けたい」という想いの中、米ぬか・玄米カイロに着目し、開発期間を経て自社オリジナル商品として販売。個人事業だけでなく法人向け市場での展開を当初より視野に入れており、積極的な販路拡大を行っている。

公開日:
都道府県:新潟県/業種:小売/課題:売上拡大

accos(アッコス)

代表者:永井 亜木子(ながい あきこ), 行方 理智子(なめかた りちこ)
住 所:〒949-7316 新潟県南魚沼市一村尾1840-2
連絡先:025-788-1102

目次

  1. 相談のきっかけ
    新商品の認知向上に向け効果的なPRや販路拡大方法が知りたい
  2. 現状分析・課題設定
    個人向け供給体制からの脱却と季節による繁閑の差への対応が課題
  3. 提案・実行支援
    温活・妊活を切り口にしたPR強化や生産体制の拡充で売上確保を目指す
  4. 支援成果と今後の展望
    クラウドファンディングは目標額の400%を達成。地元百貨店に出展し今後さらなる販路拡大を目指す

相談のきっかけ
新商品の認知向上に向け効果的なPRや販路拡大方法が知りたい

開業当初は、フリマサイトやハンドメイドサイトで個人顧客向けにネット販売を行うのみだったが、新たに開発した米ぬか・玄米カイロの販売に伴い、本格的な販売拡大を検討。販売当初から顧客の反応はあったものの、競合他社より抜きん出るものがなくインパクトに欠けていた。今後は新商品のブラッシュアップや他社との差別化、さらには生産体制の確立や販路拡大を行いたいが、具体的な方法が分からず、地元商工会の紹介を受けて、当拠点への相談に至った。

現状分析・課題設定
個人向け供給体制からの脱却と季節による繁閑の差への対応が課題

これまでは個人向けのハンドメイドサイトの販路が中心であったため、注文は1点ものであることが多かった。生産体制も、創業当初は1名のみと、生産性の向上と効率化が課題であった。加えて、カイロという商品の特性上、季節による繁閑の差が激しく、年間を通じての商品・営業計画の立案、製造量の拡大が急務であった。また、競合商品との差別化、SNSやメディア活用による認知度向上の取組も課題として設定した。

提案・実行支援
温活・妊活を切り口にしたPR強化や生産体制の拡充で売上確保を目指す

個人向けの多品種小ロット方式から、法人向けの提案方式へ転換することで、生産性の向上と販路の拡大を目指した。「妊活」や「温活」、廃棄される米ぬかを利活用するSDGs的側面を切り口に、婦人科のクリニック、マッサージサロンなどに向けてPRやモニター施策を実施。また、縫製工場の協力により生産体制も拡充。さらに婦人科医院と開発していたT字型の下腹部を温めるカイロを実用新案登録し、新たな商品開発に取り組みながら、メディアリリースやクラウドファンディングに挑戦した。

支援成果と今後の展望
クラウドファンディングは目標額の400%を達成。地元百貨店に出展し今後さらなる販路拡大を目指す

クラウドファンディングは目標額の400%を達成。地元紙をはじめとしたメディアリリースの効果もあり、閑散期である夏場の販売量拡大と認知度向上につながった。また、SNSでの発信により、購入客の70%がSNS経由となるなど、顧客の共感づくりの効果が現れている。さらに縫製工場との提携により、生産量が拡大した結果、地元百貨店へ出展することができた。今後に向けて、さらなる販路拡大に向けた取組や、対面販売で得た知見を基に次の新商品開発にも挑戦している。

事例を振り返って

ただのカイロではなく、顧客にどのような価値提供ができるのかを着眼点として、支援を実施しました。体を温める健康効果や、妊娠に悩む女性の課題解決、廃棄材料の利活用などを切り口に提案していくことで、顧客の共感を高める方向性に留意しアドバイスを行いました。

相談者の声

悩みを持つお客様がいる市場に効果的に発信する手立てと実践方法を教えていただきました。自社の生産体制も解決でき、リアル店舗への出店も実現したことで、新たな顧客ターゲット層の開拓や次の新商品開発につながるヒントも得られました。何より、支援を通して親身に相談に乗っていただき、勇気づけられたことが一番の原動力となりました。

支援した拠点

新潟県よろず支援拠点

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