施設内の空間と時間を有効活用しキャパシティを強化した結果新規顧客の獲得に成功し、売上133%アップ
平成26年2月1日開業。平成27年より諫早市にて、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、宿泊サービスを提供。相談者自身が親の介護をきっかけに介護事業を始めたこともあり、介護者とその家族に寄り添ったサービスが魅力。
代表者:土井 修(どい おさむ)
住 所:〒859-0165 長崎県諫早市小長井町小川原浦1136
連絡先:0957-34-2941
同苑の主な事業内容は、サービス付き高齢者向け住宅(11部屋)、通所介護サービス(デイサービス)、宿泊サービスの3つである。デイサービスは、音楽療法や笑いヨガなど、顧客の興味関心の高いものを取り入れており、月に1回は、民間ボランティアの協力による音楽の時間を設けるなど、顧客からの評判も良い。稼働状況は順調である一方で、新規顧客がほとんどいなかった。売上拡大のために新規顧客の獲得が必須であり、そのためのチラシを作成したいとのことから当拠点へ相談に至った。
平成28年1回目の相談時には、サービス付き高齢者向け住宅は満室、デイサービスは16~20人/日の利用と安定した稼働である一方、宿泊サービスは60人/月の利用はあるが、新規顧客がほとんどいない状況であった。相談者から談話室や食堂を増築してデイサービス、宿泊サービスの新規顧客を増やしたいという意向を受け、効果的な施設改装と集客力のあるチラシ作成を課題とした。
介護経験のあったCOは、デイサービス利用促進の糸口を見つけるべく、相談者にヒアリングを実施したところ、利用者と家族に寄り添ったサービスが強みであることを確認。これを踏まえ、利用者家族の出勤前、退勤後に対応できるよう利用者の送迎を早朝から夜間まで行うことを提案。また、施設の収容力増加を目的に、1人利用であったサービス付き高齢者向け住宅を、2人部屋として利用することを提案。宿泊サービスについては、長期入所、短期入所があるが、長期入所希望者は2人部屋対応に伴い、サービス付き高齢者向け住宅利用へ移行することを提案した。
同苑の談話室、食堂の増築に加え、サービス付き高齢者向け住宅も2人部屋に改装し、1人あたりの単価を下げて提供を実施。その結果、住宅部屋数を変えず収容力が2倍になったことで、平成28年から比べて、令和3年4月~7月の売上は133%アップ。デイサービスも午前7時から午後7時までの対応を行い、チラシの効果もあり利用者の増加につながった。今後、さらなる収容力拡大を図るべく、再度、施設の増改築を行う計画を進めている。
サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、宿泊サービスを結びつけて機能的なアプローチを心がけました。対象は利用者とその家族ですが、利用者のケアプランを検討するのはケアマネージャーであるので、「デイサービスを使って宿泊サービスへ」、「宿泊サービスを使うなら住宅へ」など、利用者のライフプランを見越した検討・運用ができやすいように考えました。
相談内容を形にして打ち返してくれるので大変わかりやすくありがたいです。キャッチコピーのほか、デザインレイアウトまでサッと図示していただきわかりやすかったです。相談したことを打ち返すだけでなく、一緒に解決の糸口を探してもらったり、自分の悩みに共感してもらったり、非常に心強いです。