店舗リニューアルと規約の見直しで売上20%アップと固定費減を実現
「ハンドメード作家と地域の人に喜ばれる場所を提供する」をコンセプトに設立された企業組合。作家の作品を委託販売し、併設カフェではオリジナル珈琲を提供。作家との交流や体験を通じたファンづくりに貢献している。
代表者:長岡 正樹(ながおか まさき)
住 所:〒514-0041 三重県津市八町2-5-4
連絡先:0598-67-7270
URL:https://yumewo.or.jp/
「ハンドメード作家と地域の人に喜ばれる場所を提供する」をコンセプトに設立された企業組合。作家の作品を委託販売し、併設カフェではオリジナル珈琲を提供。作家との交流や体験を通じたファンづくりに貢献している。
代表者:長岡 正樹(ながおか まさき)
住 所:〒514-0041 三重県津市八町2-5-4
連絡先:0598-67-7270
URL:https://yumewo.or.jp/
令和3年4月に松阪市内の貸店舗を改装してオープンした店舗は、委託販売を主体としているため、手数料収入が売上の大部分を占めていた。相談者は、手数料収入だけでは収益向上が難しいと感じ、イートインカフェの導入やオリジナル製品の開発を考えていた。しかし、店舗運営経験がないことから展開方法がわからず悩んでいたところ、松阪商工会議所の紹介を受け、今回の相談に至った。
COは、まず現地での顧客の動線分析を行った。来店する顧客は近隣住民を中心に年齢層は幅広く、店舗自体の雰囲気は良い。しかしカフェスペースは雑然としており、同時にレジの混雑も目立っていた。さらに運営面を確認すると、作家との委託契約は口頭で手数料20%という取り決めのみであり、ブース利用料は無料のため、場合によっては作品が売れなくともブースを無償提供し続けているという状況だった。そこで「店舗レイアウトの変更」と「作家との委託規約の見直し」を課題として設定し、売上拡大と家賃負担の軽減に取り組むことにした。
店舗レイアウトの改善として、回遊性を高めるため通路幅を広くした。壁をうまく活用し、高さのあるすっきりとした棚で統一感を出しスペースを確保することで、陳列アイテムを増やした。各ブースのレイアウトは作家自身にオリジナリティーを発揮してもらう形で任せ、作家と店側の役割をより明確にした。さらに、作家のブース利用料として月額1,000円を設定、ブースのアイテム陳列は原則として作家に担当してもらうなどの委託契約規約を書面にし、契約を更新するかどうか作家と面談を行った。この変更に伴い、作家の新陳代謝促進と同時に、店側の負担が軽減された。
委託契約の見直しと店舗レイアウトの変更を行い、令和4年7月にリニューアルオープン。新しい店舗レイアウトや回遊性が顧客に好評を得ており、イベント企画も順調で売上が徐々に増加している。リニューアルオープン後、令和5年1月から12月と比較し、令和6年同期で売上20%増を達成。さらに月額家賃5万円の固定費は、委託契約によりブース利用料の有料化を実施したことでカバーできる見通しが立っている。
● 相談者が共感と納得感を得られるアドバイス
● 店舗の回遊性向上への提案と支援
● 委託契約規約見直しによる役割分担の明確化
店舗のオープン当初から手探りで運営する日々にモヤモヤを感じていましたが、相談したことで問題点がはっきりとしました。おかげで解決すべき点や解決方法が明確になり、相談して良かったと思っています。また、売上もコロナ禍の影響があったものの、良い方向へ進んでいることを実感しています。