原材料不足による売上低迷 粗利益率改善による経営改善を実現
昭和42年創業。熊本の伝統野菜、阿蘇高菜を商品化した「阿蘇たかな漬」の製造・販売を行っている。品質管理を徹底し、全国で初めてスーパーに阿蘇たかな漬を納品。阿蘇たかな漬のパイオニア的存在。生産者との信頼関係も厚い。近年、原材料である阿蘇高菜の収穫量が激減し、5年間で売上が半減した。資金繰りも悪化し、当拠点に相談に訪れた。
顕在化した問題にとどまらず、現状分析を進めた結果、真の課題が収益構造の改善であると導き出した。取引先と商品を選別し、粗利益率は4.8%向上、経常利益は約462万円の増加を達成した。当拠点COのデザイナーの支援でパンフレットも刷新。営業活動にも注力し、令和元年度の経常利益黒字化を目指す。
売上高だけでなく、粗利益率の最大化に注力した。会長と社長の意思疎通が良くとれており、COのアドバイスに対しても、2人が検討し、納得した上で計画を策定できた。これが、計画の迅速な実行と実効性につながった。今回、資金繰り計画を作成し、具体的な数値目標を定められるようにした。
相談を機に自社商品をじっくり選定でき、粗利益率改善を実現した。COの指導で資金繰り計画表を作成したことで、資金の流れが分かるようになり、数値目標を定めることができたのも、大きな収穫となった。