LINEによる処方せん受付サービスを導入 コロナ禍でもお客様の安全確保と集客を実現
平成11年開業の調剤薬局。処方せんによる保険調剤、一般用医薬品をはじめ、アロマ・体に良い食品を取り扱う。訪問薬剤管理指導や地域の学校薬剤師、認知症サポーターとして、管理薬剤師が地域住民の健康をサポート。学校の保健室のように気軽に立ち寄れる「地域の保健室」を目指して活動している。
代表者:濱田 雅代(はまだ まさよ)
住 所:〒781-2123 高知県吾川郡いの町天王南1-5-4
連絡先:088-850-1001
高知県吾川郡の、いの町天王ニュータウンで開業して22年。常連の顧客は多いものの、近年は、周辺にドラッグストアや競合店も増加。さらに慢性的な人手不足により、SNSなどを活用した集客や業務効率化を検討していた。しかし、社内にインターネットに知見があるスタッフがおらず困っていたところ、当拠点でウェブ活用のアドバイスを受けられると知り、令和2年春に相談に訪れた。
同局はニュータウン内でも目立たない場所にあり、また競合店も増加したことで顧客が減少。相談者とCOで現状や課題を整理し、集客したい顧客像の共有を図った。まずは認知度アップによる、新規顧客の開拓が急務と判断。あわせて、高齢化した常連客の子世帯にも「かかりつけ薬局」としての利用を促す施策も試みることに。接客と調剤業務が多忙で、チラシ作成・配布などの宣伝活動に割く時間も人員も増やせないため、初心者にも取り組みやすいウェブツールを導入。ノウハウを蓄積しながら、新規顧客の獲得を目指した。
まずは、グーグルマップの活用で、インターネットでの認知度向上を図った。次に、リピーターやファンづくりのためLINE公式アカウントを開設。お得情報を配信するも、顧客には高齢層が多く、思うように友達登録が増えなかったため、LINEでの処方せん受付サービスを導入することに。顧客が処方せんを撮影し同局LINEアカウントに画像を送信するだけで、予約ができ待ち時間なく薬を受け取れる、処方せんの受付サービスを開始。なるべく費用をかけずに自社で取り組めるウェブ活用法を提案し、導入・実践→効果チェック→改善のサイクルを繰り返した。
LINEによる処方せん受付サービスの導入により、伸び悩んでいたLINE友達登録数も約2倍にアップ。サービス利用者からも好評で、新規顧客も少しずつ増えている。顧客・スタッフの健康と安全が最優先の薬局で、コロナ禍における密を防ぐ取組と、集客の両立という課題をSNS活用でクリアした。今後はさらに新規顧客獲得を目指し、SNSと折込みチラシの集客を組み合わせた取組や、地域の伝統産業「土佐和紙」とコラボした新サービスも計画中。
薬機法など関連する法律を厳守しながらの情報発信は、表現に細心の注意が必要です。相談者はSNS投稿にとても慎重になり、反応に一喜一憂されることもありましたが、モチベーションを高く保つため、数字を追求するのではなく、継続的に情報発信を続けられるようなアド
バイスを心がけました。
コロナ禍でも安心して経営し、お客様の利便性や安全確保のためにもLINEによる処方せん受付サービスは実現したいと思っていました。接客や調剤業務で忙しい中、何から手をつけて良いかわかりませんでしたが、LINE公式アカウントをはじめSNSの導入から運用までサポートしていただき助かりました。