取引条件の見直しと業績管理の徹底で売上利益のV字回復を実現
昭和10年に鮮魚店として創業し、平成6年より「日本料理うお太」として営業。お通夜や法事、祝宴などの仕出し料理やケータリングサービスを提供している。四季折々の素材にこだわった料理のなかでも特に魚がおいしいと定評がある。
代表者:澁澤 勢津子(しぶさわ せつこ)
住 所:〒230-0052 神奈川県横浜市鶴見区生麦5-20-8
連絡先:045-501-5748
URL:http://www.uota.jp/
昭和10年に鮮魚店として創業し、平成6年より「日本料理うお太」として営業。お通夜や法事、祝宴などの仕出し料理やケータリングサービスを提供している。四季折々の素材にこだわった料理のなかでも特に魚がおいしいと定評がある。
代表者:澁澤 勢津子(しぶさわ せつこ)
住 所:〒230-0052 神奈川県横浜市鶴見区生麦5-20-8
連絡先:045-501-5748
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代表であった家族が急逝し、相談者の母親が6社を抱えるホールディングスの事業を急きょ引き継ぐことになった。しかし、その複雑な事業構造の把握は容易ではなく、資金繰りや事業運営に苦しむ母親の姿を見かねて、相談者である娘が事業に参画。ITツールの導入による効率化が利益改善につながるのではないかと考え、補助金の活用も視野に入れて当拠点へ相談に訪れた。
ホールディングス傘下企業の資金の見える化を進め、営業実態がある同社の利益改善への道筋を共有した。同社は、葬儀や法事などの仕出し料理を提供しているため、売上は葬儀業界の動向に大きく左右される。近年、葬儀業界はコロナ禍による売上減少に加え、少人数の葬儀が増加する傾向であった。COは、決算書の分析とヒアリングを通じて、コロナ禍の影響による売上減少、葬儀の縮小化に伴う受注単価の下落、古いままの取引条件、経営管理体制の不備などが問題であると分析。そこで、低単価でも利益が確保できるよう取引条件の見直しと、数値管理の徹底、金融支援を含めた資金繰りの安定化を課題とした。
COは、前月の決算数値を翌月に確認できる体制を提案。忙しい日常業務のなかでも、月次決算に必要な棚卸しや人件費の確認、さらには仕入先の変更を含めた個々の経費削減策が順次実行された。月次試算表をもとに、原価率の確認や採用計画についても話し合いを実施し、以前の高単価受注期の名残である無料の配膳料や配達料、特急料金についても価格交渉を行うよう提案した。また、ドリンク代などの値上げも実施し、徐々に数値が改善された。資金繰りの面では、ホールディングス傘下企業の融資を同社へ付け替えたことで、融資返済が困難になることが予想された。そのため、経営改善計画の策定を支援し、メインバンクに金融支援を要請した。
取引条件の改善により客単価が向上した。営業活動の効果も出始め、相談前の令和4年の売上に対し、令和6年は約175%の売上増となる見込みである。また、原価率も約20%低減したため大幅な利益改善が実現した。人材確保は苦戦しているものの、良い人材の採用もできつつある。地域密着で長年事業を行ってきた基盤を生かし、ケータリングや弁当販売の売上実績も出てきている。今後は、効率化と社内体制整備に取り組む予定である。
● 弁護士や税理士と連携し専門的な問題を支援
● 事業運営の不安や不満を軽減するアドバイスを提供
● 相談者がすぐ相談できるよう精神面でもサポート
親族の他界で突然の事業承継を迎えましたが、現状把握や事業の方向性についてアドバイスをいただきました。親族経営のため、意見が衝突した際には、第三者の視点で意向を整理していただけたことが非常に心強かったです。相談に乗っていただき、励ましをいただけたことは、経営の大きな原動力となりました。