新スタイルの書店創業をチームで支援ファンやリピーターをつかみ売上順調
代表者:中村 勇亮(なかむら ゆうすけ)
住 所:香川県高松市亀井町11-13 中村第二ビル1F
連絡先:087-837-4646
相談者夫妻は夫の地元である香川県にUターンし、新スタイルの街の本屋を開くことを計画していた。高松市内の父親が所有するビルの1階を改装し、店舗とすることを考えていたが、初めて創業するにあたって何から準備をすべきか当拠点に支援を求めた。
Coは、まずは相談者自身が、今後、書店経営者になるにあたって、留意すべき点について洗い出しを行った。結果、書店特有の粗利の低さや、在庫回転率の低さという問題、創業にあたっての資金調達から日々の経理処理まで、相談者が準備しなければいけない事項は多々あった。また、Coは開業予定地である高松市内の市場動向を分析。複数の大型書店や昔からの中小書店が存在すること、Amazonなどリアル店舗以外の競合の勢いもある中、他店に負けない強みを前面に出すため、「ターゲットの絞り込み」や「店舗のコンセプトの確立」が課題であると分析した。
まずは当面の必要資金を明らかにするために、税理士の協力のもと、より現実的な資金繰りを進言し、相談者はこれを事業計画に落とし込んだ。
店のコンセプトについても議論を重ね、小規模な店舗であることを逆手に取った戦略が立てられないかという点に行き着いた。それに対して、Coからは、顧客1人1人に特別感を与えられるような「店主が厳選した書籍のみを扱う提案型書店」とすることを提案。粗利の低さについては、カフェの要素も加えた飲み物の販売や、有料イベントなどの開催による客単価アップを助言、さらにはチーム支援としてWebに強いCoから、訴求力の高いホームページやSNSの運営による誘客策までアドバイスを行った。
平成29年7月に開店に至った。開店前にメディア向け内覧会を実施したことで県外のメディアにも取り上げられ、話題となった。「店主が厳選した書籍のみを扱う提案型書店」としての付加価値が認知されたことのほか、SNS等を活用してイベント開催告知や文化的情報発信も積極的に行ったことで、早くもファンやリピーターをつかみ、売上も順調に推移している。