「ノンフライトンカツ」で再挑戦!販路開拓とSNS戦略で売上120%増
昭和63年創業以来、とんかつ専門店として「安心・安全・おいしさ」を求め、地産地消を最優先に盛岡市で営業。自家製ソースをかけて味わう柔らかく仕上げたとんかつは、顧客から高く評価されている。
代表者:横欠 義雄(よこがけ よしお)
住 所:〒020-0838 岩手県盛岡市津志田中央3-17-7
連絡先:019-639-1212
URL:https://www.suke-roku.com/
昭和63年創業以来、とんかつ専門店として「安心・安全・おいしさ」を求め、地産地消を最優先に盛岡市で営業。自家製ソースをかけて味わう柔らかく仕上げたとんかつは、顧客から高く評価されている。
代表者:横欠 義雄(よこがけ よしお)
住 所:〒020-0838 岩手県盛岡市津志田中央3-17-7
連絡先:019-639-1212
URL:https://www.suke-roku.com/
看板メニューは「とんかつ」であるが、相談者である店主はコロナ禍による売上減少を打開する策を検討。洋食の修行で培った経験を生かし、駐車場に焼窯を設置して窯焼きメニューを提供するイベント性のある販売方法を、新たな売上の柱として考案した。しかし、焼窯の設置には多額の投資が必要であり、5類感染症移行後は売上が回復傾向ではあるもののその負担は大きく、試行錯誤を重ねた結果当拠点へ相談に訪れた。
当初は設備投資計画についての相談であったが、COは店舗の売上が完全に回復していないなかでの多額の投資はリスクが高いと判断。同店の強みをヒアリングしたところ、8年前にレンジアップ製品として「ノンフライトンカツ」の開発に取り組んだが、売上が振るわなかったため断念していたことがわかった。「ノンフライトンカツ」は比較的低カロリーで罪悪感なく食べることができ、電子レンジで簡単に調理ができるなど消費者のニーズに応える価値が高い製品であることから、投資も少なく進められるため再チャレンジを提案。相談者からもぜひ取り組みたいと同意が得られたため、「ノンフライトンカツ」の販路開拓を課題として設定した。
支援は複数のCOで進めることにした。まず、初回相談から課題設定までは一人のCOが一貫して対応。支援方針として販路・流通・SNSの3チームで支援を進めることを提案した。販路担当のCOは、ふるさと納税返礼品の登録申請をサポート。また、流通担当のCOは、ロットや荷姿、リードタイム、卸売価格設定などの整備をサポートし、両者の留意点を確認した上でマッチング支援を行った。SNS担当のCOは、グーグルビジネスプロフィールの設定や活用方法についてアドバイスし、LINE公式アカウントの友だち登録を促す店舗掲示物の作成や、SNSでの情報発信に関する支援も行った。相談者は、各担当COの提案を受けて精力的に取り組み、着実に準備を進めていった。
ふるさと納税返礼品の登録や卸売りの新規取引の増加、LINE公式アカウントの友だち登録への誘導などの情報発信により、売上は前年比120%を達成した。LINE公式アカウントの登録者数は、支援前の2倍以上となる628人(令和6年8月現在)に増加。店舗情報や物販情報をプッシュ通知で発信するなど、定期的な情報発信が顧客のリピーター化につながっている。今後はさらなる顧客獲得を目指し、営業ツールの確立やLINE公式アカウントの運用について、継続的な支援を行う予定である。
●重要な課題設定に向けた丁寧なヒアリング
●過去メニューへの再挑戦に対する納得感を都度確認
●相談者の実践と実感を経た上での今後の自走を重視
販路開拓に取り組み、早くも1年ほどで外販部門が店舗売上の3割を占めるまでに成長しました。これまでの来店待ちのスタイルから、攻めのアプローチができるようになりました。今後も製品や発信内容を改善し、さらに事業を発展させていきたいです。さまざまなCOによる具体的な支援には心から感謝しています。