大学生のアイデアも取り入れ新感覚の温浴施設をオープン
連日200~300人が来るおしゃれスポットに
代表者:盧 源柱(ろ げんちゅう)
住 所:茨城県北茨城市磯原町磯原双島東側2547-3
連絡先:0293-43-6496
平成23年の「東日本大震災」で打撃を受け売上高が半減。平成27年時点でも震災前の8割程度の回復であり、営業利益は赤字が続いていた。現状打開のため相談者は、海岸沿いにある本店所在地に温浴施設とトレーラーハウスを使用した複合施設の建築を開始。デザイン等もつめ、複合施設は完成し開業を待つだけとなったが、観光資源として事業全体のコンセプトをどう具体化していけばよいか見当がつかず、知人の紹介により当拠点に相談した。
Coが調べたところ、ライバルと成りうる温浴施設が県北地区(茨城県)に10カ所以上あると判明。相談者が当初イメージしていたのは日本古来の「銭湯」だったが、その要素だけで安定した黒字経営をもたらす数の集客を、長期的に維持することは難しいと分析した。宿泊施設も「トレーラーハウス」とユニークではあるが、どう活用するかというソフト面での個性が不明瞭。そこからCoは、ロケーションだけに頼らない魅力づくりが必要とし、「リピーター確保ができる仕掛けづくり」が課題であると判断した。
Coは、“体のトラブルを改善する”“スポーツ後にリフレッシュする”“中高年夫婦が健康的にゆとりの時間を楽しむ”“子育てママが日々の疲れを癒す”など、より幅広い客層に具体的に訴え、かつ永続的にリピーターを得やすい「コト」づくりの場を提案。単なる「風光明媚な景色」や「郷土料理」のみに依存しない、「美」と「健康」をテーマとした温浴&宿泊&飲食&運動の複合施設とするようアドバイス。ある程度、新規事業計画がカタチになると、CCoが講師を務める中央大学商学部や地元大学の学生たちへプレゼンを行い、その場でもらった実現可能かつ斬新なアイデアの採用を推奨。同時に、複数のビジネスプランコンテストへの応募を重ね、有識者の評を参考に修正を加えプラン精査を支援。今までどこにもなかった新感覚の温浴施設づくりに向けた支援を行った。
平成30年8月にオープンすると、SNS等の口コミで話題となり、女性が多く来館。センスの良い女性に人気の温浴スポットというイメージが定着した。同業他社の温浴や飲食、宿泊施設とは一線を画す、美と健康の複合施設として、地域住民のリピーターも増加。連日200~300人の集客があり、同社は従来よりも売上を倍増させ、安定した黒字経営を維持し続けている。