アーティストが公共事業に挑戦 街づくりプロデューサーの道をひらく
令和元年創業。斬新な作風が魅力のスペインタイルアートクリエイター。神戸を中心にワークショップと創作活動を展開している。相談者は航空会社に勤務していたとき、異文化の融合に関心をもちスペインと日本でタイルアートの技法を習得。さらに、茶道の師匠でもある祖母から体得した独特の色彩感覚を取り入れ、独自のタイルアートの世界を確立した。その作品は神戸市の公共施設に採用され、市民や観光客から高い評価を受けている。
代表者:小髙 由美
住 所:兵庫県神戸市東灘区
連絡先:-
URL:https://spaintileyumi.com/
令和元年創業。斬新な作風が魅力のスペインタイルアートクリエイター。神戸を中心にワークショップと創作活動を展開している。相談者は航空会社に勤務していたとき、異文化の融合に関心をもちスペインと日本でタイルアートの技法を習得。さらに、茶道の師匠でもある祖母から体得した独特の色彩感覚を取り入れ、独自のタイルアートの世界を確立した。その作品は神戸市の公共施設に採用され、市民や観光客から高い評価を受けている。
代表者:小髙 由美
住 所:兵庫県神戸市東灘区
連絡先:-
URL:https://spaintileyumi.com/
令和元年の創業後にトラブルシューティングの相談を受ける。相談者は従来の教室運営や物販に加え、自治体からの公共空間へのアート作品受注に対応していた。しかし、製造物責任法や知的財産権の保護、他社との協業の仕方などの課題に直面し、どのように進めていけばよいかわからず途方に暮れていたところ、同社の業務特性を理解している専門家がいることから今回の相談に至った。
相談者は一人で事業をしているが、ビジネス上の折衝や、計数管理、知的財産の管理の経験が少なく、管理業務が苦手であることから、当拠点の支援を必要としていた。COはまず、事業の拡大に組織が追い付いていないため、足元の業務の棚卸が必要と考えた。一方で、公共施設に採用されるなど、スペインタイルアートクリエイターとしての実績や技術は高く評価されており、大きな強みであると判断。公共施設に限らず空間にアートの要素を取り込むことで、無機質な施設が集いの場に生まれ変わることは多く、今後もアートを活用するニーズは官民ともに増える可能性が高いと考えられる。そこで、強みであるデザイン業務に特化できるよう、法人ビジネスの進め方の習得と、専門家の活用を含めた信頼できるパートナーづくりを課題として設定した。
BtoCとBtoBの違いを説明し、BtoBを推進する際のポイントについてアドバイスした。その上で、プロジェクト参画と市場開発に向けた体制づくりを支援。具体的には、クライアントの方針や企画意図、求められている役割を把握するためのヒアリング要素の整理、課題への回答を盛り込んだ企画書制作、折衝調整に必要となる見積書や契約書などのフォーマット整備、協業パートナーとの擦り合わせなどのサポートを行った。
公共事業への参画が決まり、注力してきたBtoB事業への参入が実現。しかも、相談者の提案がクライアントに評価され、当初よりも大規模な形で導入されることとなった。その結果、売上高は前年より30%増加。公共スペースでアートを活用することの有効性もアピールできた。今後も強みのデザイン力と、新たに築いた行政とのパイプを生かし、都市の景観やライフデザインに関わる事業を展開したいと考えている。
・アーティストである相談者の事業や作品への想いをじっくり傾聴
・今後直面するであろう経営リスクへの対処法をアドバイス
・協業体制の確立など足りない経営資源を補うためのアドバイス
公共事業への参画で得た経験は、私のアーティストとしての活動に深い影響を与えました。一人では解決できなかった課題に直面したとき、協力を求めて共に取り組むことの重要性を学びました。関わってくださった皆さまへの心からの感謝を忘れず、精進して参ります。誠にありがとうございました。