幾度もの業績の谷をよろず支援拠点の支援を受けて克服 コロナ禍比で約6倍の月商
福岡県にて焼肉専門店「焼肉大ちゃん」を経営。地下鉄七隈線次郎丸駅から車で5分のところに位置する福岡市早良区内で2店舗を展開している。両店舗とも「本物の宮崎牛を地域で一番安く提供する店」をキャッチフレーズに、品質の高い宮崎牛をリーズナブルな価格で提供。地域の家族連れなどを中心に人気を博している。相談者はもともと、自動車業界で仕事をしていた会社員。親類がフランチャイズの飲食店を経営している姿を見て、「いずれは自分でも店をもちたい」という思いを抱いていた。
代表者:岸 大介(きし だいすけ)
住 所:〒814-0033 福岡県福岡市早良区有田7-19-29
連絡先:092-821-0141
URL:https://福岡市のおいしい焼肉店.com/
福岡県にて焼肉専門店「焼肉大ちゃん」を経営。地下鉄七隈線次郎丸駅から車で5分のところに位置する福岡市早良区内で2店舗を展開している。両店舗とも「本物の宮崎牛を地域で一番安く提供する店」をキャッチフレーズに、品質の高い宮崎牛をリーズナブルな価格で提供。地域の家族連れなどを中心に人気を博している。相談者はもともと、自動車業界で仕事をしていた会社員。親類がフランチャイズの飲食店を経営している姿を見て、「いずれは自分でも店をもちたい」という思いを抱いていた。
代表者:岸 大介(きし だいすけ)
住 所:〒814-0033 福岡県福岡市早良区有田7-19-29
連絡先:092-821-0141
URL:https://福岡市のおいしい焼肉店.com/
相談者は平成24年にフランチャイズの焼肉店に従業員として入社。インターネット上で同フランチャイズの独立支援制度を知ったことが転職のきっかけだった。異業種からの転職であったため、当初は包丁の使い方すら見よう見まねで身につけたという。当時から「遅くとも40歳までには自分の店をもつ」という夢を抱いていた。平成27年に店のオーナーが変わり、フランチャイズから脱退。新オーナーからは「いずれはこの店を継ぐつもりでがんばってほしい」と言われ、相談者もその覚悟で店舗運営に努めた。その際、「本物の宮崎牛を地域で一番安く提供する店」というコンセプトを設定。肉の食材は卸ルートで仕入れるのではなく、自ら産地に出向いて交渉するなど、持ち前の行動力を発揮して、品質の良い肉を少しでも安く仕入れる努力をした。しかし、フランチャイズから離れて以降、「味が変わった」などの理由で客が離れてしまい、業績が低迷。当時店長であった相談者は「集客を図るにはどうすべきか」と悩んだ末、民間の飲食店支援セミナーに参加。そこで当拠点を知り、さっそく当拠点主催のセミナーに参加し、その後相談に至った。
相談者が入社して約3年、フランチャイズの加盟店として営業していたときには、本部から送られてくる食材を使い、指示されるままにメニューを作って提供するだけでよかった。しかし、フランチャイズから独立した後、売上の低迷に直面。店長として、どうすれば集客を行うことができるのか試行錯誤の日々が続いた。メニューの工夫やタレの調合、接客の向上、スタッフの管理など、できることはなんでも取り組んだ。しかし、目ぼしい成果を出すことができず、何をすればよいのかわからないでいた。そんな状況のなか、当拠点COの一覧表を見た相談者は、自ら複数の飲食店を経営しているCOの存在を知り、支援を依頼することとなった。その後、定休日などの空き時間を活用し、COとの一対一の話し合いを通じて悩みを打ち明けつつ、取り組むべきことを明確にしていった。とりわけCOは「本物の宮崎牛を地域で一番安く提供する店」というコンセプトに対して、「それを前面に出した集客が重要」とアドバイス。こうした数回の面談を通じて、相談者は次第に自信を取り戻していった。「時には厳しくダメ出しをしてくれるなど、親身になったアドバイスがとても心強かった」(相談者)と感想を述べている。
相談者は毎週のように当拠点へ出向き、面談を重ねた。店舗運営やSEOなどの集客、さらには財務など各方面の知識を得るため、最初に面談したCO以外にも10名以上のCOからアドバイスを得るようになった。そして、飲食店経営全般をはじめ、メニュー開発や店の特色の出し方、労務管理、融資、プレスリリース、SEO、MEO、アクセスデータの分析方法、写真・動画の撮影方法、キャッチコピーの作り方など、売上を上げるために必要なあらゆる知識を身につけていった。「なかでも、最初に出会ったCOは集客に向けた店舗経営の改善方法を具体的にアドバイスしてくれました。たとえば、店舗の外に大きなタペストリーを掲示して、道路から一目でわかるようにすること。また、近隣の団地の公民館などにポスティング用のチラシを持ち込むといった販売促進策など、集客の極意を学ぶことができ、売上の回復に大きく役立ちました」(相談者)。当拠点に相談をもちかけてから1年足らずの支援で、集客の成果が着実に出始めた。フランチャイズ時代の平均月商は280万円に対して、独立した時点で180万円まで落ち込んでいたが、当拠点の支援を経て400万円を達成したのである。
相談者は飲食店経営に対する自信を深めるなか、オーナーと交渉を経て、令和2年に事業を引き継いだ。ところが、同時期にコロナ禍が生じて売上は前年比の3分の1以下に落ち込んだ。苦境のなかで取り組んだのが、テイクアウト需要の掘り起こしだった。また、当拠点のアドバイスをもとに雇用調整助成金を申請した。令和2年度上期は大きく売上が落ち込んだが、国の「Go To Eatキャンペーン事業」の活用などにより、下期は一気に回復していった。その後、2号店をオープン。その際に当拠点が店の立地選定から金融機関に提出する事業計画書の作成を支援、金融機関との運転資金の借入交渉へのアドバイスを行った。コロナ禍が収まっていくなかで、次は物価高との闘いが始まった。牛肉をはじめ、あらゆる原材料の価格が毎月のように上がっている。そのため、数回にわたり価格改定を実施した。コロナ禍では100万円を切るまでに落ち込んだ売上だが、直近では2店舗を合わせて月商600万円にまで回復している。相談者の夢は最低25店舗の経営体制を構築すること。「高校生の息子が事業を継ぐと言ってくれているので、社会人となるまでに1店舗でも多く店を持ちたい」(相談者)。夢はふくらんでいる。
● 飲食店経営の戦略策定をはじめ労務や経理のなど実務を支援
● 集客ノウハウ(SNS、SEO、MEO、プレスリリース、チラシなど)の提供
● 雇用調整助成金などの申請書の書き方などをサポート
飲食店経営に精通しているCOの支援により、思った以上にスムーズに事業承継でき、さらに多店舗出店という自分の夢を実現することができました。また、複数のCOとの面談を繰り返すなか、新しいことへ取り組むためのノウハウと心構えを身につけることができ、経営に対する自信と挑戦する勇気を得たと思います。2店舗の経営が軌道に乗り、現在、3店舗目の出店に向けて準備を進めているところです。物価高、人件費高のなかでの新規出店は容易ではないものの、焦ることなく慎重に検討していきます。