バスクチーズ専門店化で支店売上25%アップ コロナ禍に負けず、新店オープンも成功
2006年創業。レモンケーキなど広島の伝統菓子から創作菓子を2店舗で販売。幅広く商品を取り揃え、地元客を中心に高い支持を得ている。代表は製菓学校卒業後、大手菓子メーカーや洋菓子店を経験。素材の持つ美味しさを膨らませ、また食べたくなるお菓子作りがモットー。
代表者:代表取締役 森脇 修(もりわき おさむ)
住 所:〒734-0007 広島県広島市南区皆実町2-5-1-B1F
連絡先:082-256-0714
創業以来、高い技術力で生み出される魅力あるお菓子により、人気洋菓子店として高く支持されてきた同社だが、近年は売上が伸び悩み、赤字傾向であった。駅ナカ店の業績不振を改善し、将来を見据えたブランド戦略を強化することで、広島から全国に躍進したいと考え、地元金融機関の紹介で当拠点を来訪した。
COが、販売データや現場調査で駅ナカ店の業績不振の理由を分析したところ、品揃えが多く、管理・接客に手間がかかり、さらに一押しの商品が見えないことが原因だと判明した。また、相談者には、当時流行の兆しがあったバスクチーズを扱う店をつくりたいという挑戦意欲があり、駅ナカ店をバスクチーズ専門店へ業態変更することを検討。駅ナカの立地特性を生かしたブランド力強化と、専門店化による労働生産性の向上に取り組むことにした。
COは、商品の絞り込みや、店頭看板、パッケージ等のブランドイメージ統一を提案し、ブランド力強化と労働生産性の向上を支援した。さらに、駅の再開発により同店の閉店が決まって以降は、バスクチーズ専門店としての業態を引継いだ新店の開業も支援。COは、集客やブランドイメージを左右する立地にはこだわりながらも、販売主体のミニマム店舗とすることで、人件費、家賃等の固定費を徹底的に抑えるよう助言を行った。
駅ナカ店はバスクチーズ専門店への業態変更により、月平均売上が改装前と比較して25%増加した。その後にオープンした新店はミニマム経営戦略により、コロナ禍でも目標売上を上回り、営業利益も確保。この専門店ブランド戦略とミニマム経営戦略は、本店を含む同社全体の経営にも好影響で、年間総売上が相談前後で10%以上拡大し、黒字化を実現できた。今後もブランド向上と売上・利益の継続成長を目指して支援を継続する。
専門店ブランド戦略、ミニマム経営戦略を実現するため、経営数字や商品のデータ分析と現場調査による的確かつ実効性の高い提案を重ねました。相談者には、定期的に来訪いただき、課題解決から次のステップへの流れが途切れないように配慮しました。
やるべきことはわかっていても、多忙で何から手をつけてよいかわからず、気持ちだけ焦っていました。COに悩みや将来展望を聞いていただき、客観的な課題整理や今後取り組む優先順位を具体的・継続的に助言いただいたことが、大きな後押しとなりました。