過去最高売上更新中!「1日中モーニング」の導入で売上アップを実現
平成28年2月開業。岐阜市中心部の東部に位置する住宅街に店を構え、モーニングが強みの喫茶店とコインランドリーを併設して運営。新規顧客の少ない、なじみ客中心のお店。60~80代の同店の近隣高齢者に人気。
代表者:伊藤 竜也(いとう たつや)
住 所:〒500-8226 岐阜県岐阜市野一色5-7-17
連絡先:058-249-2110
相談者は、個人事業主としてカフェとコインランドリーを併設し運営している。顧客がコインランドリーの待ち時間にカフェを利用していただくといった相互補完的な集客を図っていたが、経営する店舗の商圏にライバルとなるカフェやコインランドリーの出店が増加した結果、それぞれに顧客が流出し、収入が減少。事業改善のアドバイスを求め当拠点への相談に至った。
COは同店の現状を把握するために調査を実施。その結果、モーニング実施の午前中は豊富なメニューとお得感で多数の来客があるが、昼以降は食事メニューが少なく、ほとんど来客がないことが判明。また、売れ筋のメニューの把握や、各メニューの厳密な原価計算もされていなかった。これを踏まえ、午前中に来店が集中する要因は60~80代の高齢者層が一因と推測し、40~50代を顧客ターゲットとするメニューやコンセプト作りを課題に設定。さらに看板の視認性も改善課題として取り組むこととした。
COは昼以降の来店者数を増やすため、「1日中モーニング」の実施、ランチやおやつタイム向けメニューの拡充を提案。元々ランチ提供していたカレーライス、エビピラフや自家生産米を使用したおにぎりセットなどをアレンジし、コーヒー代金に上乗せした価格で選べるオプションとして提供。また、コロナ禍による休業中はモーニングのテイクアウトを実施した結果、新聞に取り上げられた。さらに、当拠点のデザイン担当COと連携し、補助金を活用して店舗外観を塗装、明るく目につきやすい意匠に変更。看板も「1日中モーニング」を強調したデザインに変更した。
「1日中モーニング」は地元で定着し、口コミの評価もよく売上が徐々に増加。40~50代の来客も増え、地元メディアに掲載されたこともあり、売上が前年比200%以上アップした。今後は併設のコインランドリーの集客回復に向け、ペット専用ランドリー導入などを進めて行くとともに、喫茶メニューのミニ看板設置やコーヒー割引サービス案内など両店を連動させた顧客誘導でさらなる利益拡大を図る。
徹底した原価率管理を実施し、コストを維持しつつ見栄えのよいメニュー表の写真作成や、盛りつけを誰でも簡単にできるよう表に落とし込むなどの、見える化を行いました。看板、店舗デザインでは「1日中モーニング」の強調と料理写真の掲載を行い、店舗の魅力アップと顧客の誘引を促すことに注力しました。
県内で新型コロナウイルスが広がり始めた令和2年6月より「1日中モーニング」を開始したところ、お客様の来店時間が分散して「密」が避けられた上、売上も増加しました。看板と店舗のリニューアルにより、全体の7%しかいなかった40~50代のお客様が20%まで増えました。コロナ禍にもかかわらず、過去最高の売上を日々更新中です。