「何を」「どう見せるか」に注力し店舗売上が5倍に | よろず支援拠点全国本部

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「何を」「どう見せるか」に注力し店舗売上が5倍に

完全無添加のキムチを製造・販売する相談者。地域に根ざした店舗づくりがしたいという思いはあるものの、伸び悩む直営店の売上げ。明確な自社のコンセプトを伝えるべく、「何を」「どう見せるか」を再検討し、地域に愛される店舗作りを目指す。

公開日: / 都道府県:千葉県 業種:小売 課題: 売上拡大

有限会社ワタマン

完全無添加のキムチを製造・販売する相談者。地域に根ざした店舗づくりがしたいという思いはあるものの、伸び悩む直営店の売上げ。明確な自社のコンセプトを伝えるべく、「何を」「どう見せるか」を再検討し、地域に愛される店舗作りを目指す。

公開日:
都道府県:千葉県/業種:小売/課題:売上拡大

有限会社ワタマン

代表者:
住 所:

目次

  1. 実店舗での販売に悩み
  2. 商品群の中の「何を」「どう見せる」かが課題
  3. 店舗の入りやすさと、商品の見やすさを改善
  4. 店舗売上が支援開始時の約5倍に

実店舗での販売に悩み

相談者は、「自然の素材だけで美味しく安全に召し上がっていただけるキムチは出来ないものか」と思考。約20年の歳月をかけ化学調味料0%「全部自然のものから作りました」と言えるキムチを開発した。
このキムチを中心とした商品を、通販・業務用(卸売)・直営店で販売する中で、直営店での販売は芳しくなかった。相談者が、直営店での一般消費者向け販売を増やすべく、地域に根ざした店舗づくりについて悩んでいたところ、商店会活性化の一環で連携する柏市役所から当拠点を紹介され相談に至った。

商品群の中の「何を」「どう見せる」かが課題

対応した清水コーディネーター(以下CO)は、相談者の経営状況や特徴、外部環境などを幅広くヒアリングし、当店舗の課題を整理した。
当店舗は団地内商店街の一角にあり、主な来客者は団地住人。新規顧客獲得は口コミに依存する状況にあった。商店街全体として変化があっても見えづらい傾向が感じられたことから、明確なコンセプトを持っている当店の良さがまだまだ伝えきれていない状況だと分析した。
また、高い確率でリピート購買につなげることができている事実から、敷居を下げ、初めてのお客様が入店しやすい店舗をつくることがポイントだと認識した。そのためには、明快なコンセプトと圧倒的な特徴を持った商品群の「何を」「どう見せるか」に注力する必要があると考えた。当時、商品アイテム数も多く手書きPOPでの訴求が主な手法だったが、「頂」「キム唐」を主力商品として「見える化」し、少量でも一度購入していただき、「次回、他の商品も利用したい」という需要を掘り起こすことが重要だと判断した。

店舗の入りやすさと、商品の見やすさを改善

解決策の立案・実行に当たっては、当拠点内の商業空間づくり専門の岩瀬COとデザイン専門の相田COが連携して対応。店内レイアウトについては、「店舗に入りやすく」「商品を見やすく」をポイントに手書きPOPなどを整理整頓するため、掲示する位置やPOPの大きさを具体的に助言。
さらに、来店者のパーソナルスペースを確保するためにレジ周りレイアウトを見直すアドバイスも行なった。
その上で、他相談でも効果を上げている「ビジュアルパネル」を新たに制作することで認知度をあげる提案をした。
ビジュアルパネルの制作に当たってはデザイン専門の相田COより、デザインはもちろん従来多用されていた美味しいなどの「感覚表現」を、むしゃむしゃ食べるという「具体的動作」に関わるワードに変更、「無添加」を意識的に織り交ぜることをアドバイスした。
キーコンセプトを印象的に伝えることを考えた結果「無添加キャップ」の制作もアドバイスし、相談者はこれらを実行に移した。

店舗売上が支援開始時の約5倍に

 

取組みの結果、わずか4ヶ月で支援開始時の約5倍の売上げを達成。この数字は、以降継続中である。相談者は支援を振り返り「親身に相談を聞いてくださるので、大変やり易かった。リアルタイムに実現性の高いアドバイスをいくつもいただいたので、私も可能な限り、全て実行するように努力してきました」と満足げに語った。

支援の流れ
01
化学調味料0%のキムチを販売するも直営店での販売が芳しくない
02
団地内商店街の一角という立地。店頭で同店の良さが伝え切れていない
03
レイアウトやPOP、ビジュアルパネルなど、見せ方を再検討し明快にお店の売りを発信
04
取り組みから4ヶ月で支援開始時の約5倍の売上げを達成
支援した拠点

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