資金繰り改善のためウェブを駆使した新たな営業戦略で収益力を強化
昭和45年創業、冠婚葬祭や各種会食向けの仕出し料理や弁当を製造販売する老舗。コロナ禍で売上が減少し、道の駅での弁当・惣菜販売に取り組むも、利益率の課題から新たな顧客や販路開拓を模索している。
代表者:石川 功(いしかわ いさお)
住 所:〒010-0201 秋田県潟上市天王字羽立北野1-68
連絡先:018-878-3256
URL:https://1f7of.hp.peraichi.com/
昭和45年創業、冠婚葬祭や各種会食向けの仕出し料理や弁当を製造販売する老舗。コロナ禍で売上が減少し、道の駅での弁当・惣菜販売に取り組むも、利益率の課題から新たな顧客や販路開拓を模索している。
代表者:石川 功(いしかわ いさお)
住 所:〒010-0201 秋田県潟上市天王字羽立北野1-68
連絡先:018-878-3256
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相談者は創業以来、冠婚葬祭や各種会食向けの仕出し料理・弁当の製造販売を行っていたが、コロナ禍の影響で冠婚葬祭や会食など人の集まる機会が少なくなり、売上減少による資金繰りに苦慮していた。配達業務を中心に行っていたため、新たに道の駅での惣菜販売を開始したが、販売手数料などの影響で利幅が少ないため資金繰り改善にはつながらなかった。金融機関から当拠点の出張相談会を紹介され、今回の相談に至った。
COによるヒアリングの結果、資金繰りの把握や原価管理が十分にできていないことが判明した。また、惣菜や弁当の原材料費や容器代の高騰により、販売価格への転嫁を試みたが原価上昇に追いつけず、さらに取引先への販売手数料の引き下げ交渉も難航し、利益を圧迫していた。他社との差別化を図る商品戦略も不明瞭で、特に季節メニューやオリジナルメニューが企画されていなかったため、新たな販路に結びつかない状態だった。利益率の高い仕出し弁当部門の売上比率を高めようとしたものの、営業活動や広告媒体への露出が全くなく、新規顧客の獲得が困難な状況にあった。そのため、営業ツールの整備が急務であり、ウェブサイトやSNS、チラシなどの紙媒体の製作支援が必要とされた。
COは既存顧客やこれまでの営業活動を見直し、冠婚葬祭以外の販路開拓として、町内会・子ども会などのスポーツイベント担当者へのアプローチに着目。同業他社の競合調査を実施し、事業の強みである「伝統的な味」を最大限に生かすためのウェブサイトのリニューアルを支援した。昔から地元で愛され続けている味を視覚的に訴求するデザインとわかりやすい情報設計により、SNSでの情報発信支援と併せて、問い合わせ件数の増加を図った。さらにターゲット層に合わせたチラシを作成し地域への配布を行うことで、ウェブサイトとチラシを連携させたアプローチによる顧客の認知度向上と来店促進、売上アップにつながる支援を行った。
チラシによる集客効果が顕在化し、店舗への来客数や電話注文が増加。相談者も営業ツールの作成や営業活動に積極的に取り組むようになった。商圏内の競合が少ないという有利な状況を生かし、顧客層に応じた営業ツールを巧みに使い分けることで、安定した売上を確保し、黒字経営を目指している。今後は、SNS広告の活用や商品ラインナップの拡充など、さらなる成長に向けた取組を加速させていく。
● 営業や広報活動の重要性を理解してもらう
● SNS運用やウェブサイトの制作方法をアドバイス
● 事業への積極的な行動を促進し貢献度を上げる
実践を始めたばかりですが、早速お客さまが店舗に来てくださりとても嬉しかったです。SNSとは無縁でしたが、インスタグラムの使い方や写真の撮り方、ウェブサイトの製作方法まで親切に教えていただき、充実した時間を過ごせたと思います。まだ使いこなせていませんが、教えていただいたことを生かして業績アップを目指したいです。