持続可能な条件で事業承継 地域最大の一棟貸古民家事業者に
令和3年3月に神奈川県よりIターンし、同年4月より浜田市の事業承継型の地域おこし協力隊として事業開始。現在、自身所有の一棟貸古民家1棟と、事業承継により運営・管理している他者所有の一棟貸古民家4棟の計5棟で宿泊事業を行っている。
代表者:齋藤 慎介
住 所:〒697-0047 島根県浜田市清水町27-1
連絡先:090-7805-4479
URL:https://oguraya-misumi.com/
令和3年3月に神奈川県よりIターンし、同年4月より浜田市の事業承継型の地域おこし協力隊として事業開始。現在、自身所有の一棟貸古民家1棟と、事業承継により運営・管理している他者所有の一棟貸古民家4棟の計5棟で宿泊事業を行っている。
代表者:齋藤 慎介
住 所:〒697-0047 島根県浜田市清水町27-1
連絡先:090-7805-4479
URL:https://oguraya-misumi.com/
相談者は浜田市の地域おこし協力隊として、自身の物件を宿として稼働させることを決めていた。しかし、1棟だけでは収支に課題があるため、他に事業承継により、事業を譲り渡してくれる先を探していた。味噌製造業者をはじめ、さまざまな企業をピックアップしたが、やはり宿経営をしたいという強い思いから、同地区で一棟貸古民家を4棟(当時は3棟)経営していた事業者に事業承継を依頼。事業承継の条件などを含めた事業計画書策定に対してアドバイスを求め、浜田市からの紹介で今回の相談に至った。
事業承継の依頼先である一棟貸古民家の所有者は県東部におり、自身では管理できず、宿泊客があるときは知人やアルバイトに任せている状況だったため、事業承継については前向きだった。相談者は依頼先に対し、事業承継後の事業計画を策定し、持続可能な条件を定めて提示する必要があった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で稼働していない宿も見受けられ、実態の把握は困難な状況であった。そこで、一番人気があり、稼働率の高い宿のみの事業承継でも収支が成り立つかどうかを事業計画に落とし込むことにして、所有者から情報収集を行うことにした。
まず、一番稼働率の高い宿を基準とした事業計画書の策定をサポート。何パターンもの稼働率で計画を策定し、良い状況と悪い状況の両面と向き合ってもらった。その上で、損益分岐点から賃料のボーダーラインを算出し、売上の30%で条件提示することに。次に、承継後の売上確保のため、当拠点のSNS担当者と連携してSNSの活用を推奨。フォロワー約960人を有するインスタグラムアカウントも承継内容に含むことを提案。加えて、自社物件の改装のため、相談者・信用金庫・当拠点の3者で協議し資金調達を行った。
これまでの予約経路は宿泊予約サイトが中心だったが、SNS発信を強化したことで直接予約が昨年より12%増加。また、自社物件を含め宿泊施設が5棟になったため、予約が重複しても宿泊客の受け入れができるスキームを構築できた。今後は利益に直結する直接予約をさらに増やすとともに、繁忙期以外の稼働を視野に、多様な利用方法を提示できるよう支援を強化していく。
・相談者自身がしっかり検討できるよう時間的余裕をもって計画
・事業承継後のイメージを明確に描ける事業計画の策定を支援
・売上や利益の確保に向けて、事前に効率的に取り組める内容を提示
さまざまな支援や提案をいただいたことで、課題としっかり向き合い、良い条件で承継することができま に した。また、承継後を見据えたアドバイスや支援により、今も安定的に経営ができており、大変感謝しています。さらなる飛躍に向け、引き続きご支援いただきますようよろしくお願いいたします。