コロナ禍の逆境を逆手にとって、新たな業態「コンビニ・ブティック」を実現 | よろず支援拠点全国本部

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コロナ禍の逆境を逆手にとって、新たな業態「コンビニ・ブティック」を実現

平成16年に創業したアパレル用品(服飾・バッグ等小物)の卸売事業者。主な販路は東北各地の旅館・ホテルや日帰り温泉施設、病院などの売店。売場の顧客層(主にシニア女性)に応じた品揃えやレイアウト提案まで行っている。特に、大阪・東京へ足を運んで販路を開拓し、50社以上のアパレルメーカーと取引。10,000アイテム以上という豊富な品揃えと、売場への小回りの利く訪問・売場に応じた具体的な提案が高い支持を得ている。

公開日: / 都道府県:宮城県 業種:卸売 課題: 売上拡大

有限会社アルコン

代表者:菅原 昌彦(すがわら まさひこ)
住 所:〒989-5625 宮城県栗原市志波姫堀口源光56-2
連絡先:0228-22-0057

平成16年に創業したアパレル用品(服飾・バッグ等小物)の卸売事業者。主な販路は東北各地の旅館・ホテルや日帰り温泉施設、病院などの売店。売場の顧客層(主にシニア女性)に応じた品揃えやレイアウト提案まで行っている。特に、大阪・東京へ足を運んで販路を開拓し、50社以上のアパレルメーカーと取引。10,000アイテム以上という豊富な品揃えと、売場への小回りの利く訪問・売場に応じた具体的な提案が高い支持を得ている。

公開日:
都道府県:宮城県/業種:卸売/課題:売上拡大

有限会社アルコン

代表者:菅原 昌彦(すがわら まさひこ)
住 所:〒989-5625 宮城県栗原市志波姫堀口源光56-2
連絡先:0228-22-0057

目次

  1. コロナ禍で売上減少し新たな方策を検討
  2. 当社の強みを活かしたEC販売と、販路開拓が課題
  3. EC販売企画と販路開拓を二人三脚で実施
  4. コロナ禍で新規性のある取組が話題になり販路拡大へ

コロナ禍で売上減少し新たな方策を検討

新型コロナウイルス感染症の拡大により、旅行客が大幅に減少。当社の取引先である旅館、ホテルの売店が大打撃を受けた。特にメインターゲットであるシニア女性は重症化リスクのために外出、旅行を自粛する傾向が強かったことから、取引先の旅館やホテルは客足が途絶えて休館となるところが続出するという厳しい事態となった。当社は持続化補助金を活用した自社ECサイトを開設したものの、売上増加にはつながらず、状況を打破するために地元商工会の紹介で当拠点への相談に至った。

当社の強みを活かしたEC販売と、販路開拓が課題

COは、ECサイトの内容や同社の強みをヒアリング。これにより、強みは売場の来店者に沿った品揃えの最適化と、リテールサポートにあると判明。取引先の売場へ毎月訪問し、顧客層に適した商品ラインナップを提案しながら短時間でPDCAを回し、売場を最適化するノウハウに長けていることから、ECサイトでも提案力を活かすことが課題であると考えた。さらに、経験に基づくPDCAを早期に回すノウハウは、旅館やホテル以外でも活用可能と判断。コロナ禍でもシニア女性が来訪する店舗への営業を検討した。

EC販売企画と販路開拓を二人三脚で実施

豊富な商品数をもとにコーディネートを強みとして、ECサイトを通じて「ステイホーム・ファッションショー」を提案した。顧客宅に複数のコーディネートした衣料品を送付することで、自宅にいながら洋服選びができるサービスである。一方で、コロナ禍でもシニア女性が集まる場所への販路開拓を検討。病院やドラッグストア、ガソリンスタンド、道の駅、コンビニに絞り込み、一本釣り方式で提案営業する企画書作りを提案した。特にコンビニ向けに、「コンビニ・ブティック」を企画し、営業に取り組んだ。

コロナ禍で新規性のある取組が話題になり販路拡大へ

「ステイホーム・ファッションショー」は、夕方の情報番組で取り上げられ話題を呼んだ。実際の売上につながっただけでなく、ショッピングセンターから「売り場づくりを任せたい」と依頼され、フロア設計や実際の販売コーナー出店にもつながり、新規に4施設への出店と売上拡大を実現した。また、「コンビニ・ブティック」は営業資料を作成後、人脈をたどって秋田県駅前コンビニへ営業し、契約に至った。令和4年7月現在でコンビニ5店舗まで取引を拡大。売上は相談前と比較して120%まで回復した。

事例を振り返って

同社の強みを最大限に活用し、シニア女性のお悩みや課題解決につながるサービスを具体的に提案することに注力しました。また、アイデアを提案するとともに、具体的な業務フローへの落とし込み、周知のしかた、営業資料の作りこみ、さらにはマスコミ向けの話題づくりなど、思いを具体化する実務支援に徹しました。

相談者の声

COの提案力が素晴らしいです。私が気づいていない自社の強みを取り上げてもらい、企画内容を提案していただきました。それに加えて、企画の具体的な進め方を丁寧に助言していただきました。今後、YouTubeやInstagramなどのSNSを活用して、店舗の紹介に努めていきます。すでに首都圏からの引き合いを得るなど、事業が拡大しています。

支援した拠点

宮城県よろず支援拠点

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