個人スーパーが地域水産物を活用した外販向け商品開発に挑戦積極的な販売促進活動で売上は支援前の3.5倍を達成! | よろず支援拠点全国本部

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積極的な販売促進活動で売上は支援前の3.5倍を達成!

個人スーパーが地域水産物を活用した外販向け商品開発に挑戦
積極的な販売促進活動で売上は支援前の3.5倍を達成!

公開日: / 都道府県:新潟県 業種:小売 課題: 売上拡大

株式会社今川屋

代表者:今川 和明(いまがわ かずあき)
住 所:新潟県新発田市稲荷岡2119
連絡先:0254-41-2335

公開日:
都道府県:新潟県/業種:小売/課題:売上拡大

株式会社今川屋

代表者:今川 和明(いまがわ かずあき)
住 所:新潟県新発田市稲荷岡2119
電 話:0254-41-2335

目次

  1. 地域の水産物を使った自社商品を 店舗外での販路拡大を狙い改良したい
  2. 商品開発と販路拡大に課題
  3. 衛生管理方法と製造工程を確立することと 商談会への出展を目的とした新商品開発を提案
  4. 支援後の年間売上が支援前の3.5倍に 他商品の売上も増加

地域の水産物を使った自社商品を 店舗外での販路拡大を狙い改良したい

食品スーパーを経営する相談者は、現在の売上は堅調だが年々地域の過疎化が進んでおり、店舗売上の先細りが予想されるため危機感を覚えていた。そこで、相談者は、以前より自社店舗で販売していた「カニの甲羅詰め(以下、本品)」を店舗外で販売可能な商品にしたいと考え、具体的な方策を地元の紫雲寺商工会(新潟県)に相談したところ、当拠点を紹介され相談に訪れた。

商品開発と販路拡大に課題

カニの衛生基準は厳しく、外販向け商品に改良するためには基準に準じた製品にする必要があるが、相談者の店舗には、食品加工技術や衛生管理などの専門知識を有する従業員がいないので、商品開発に問題があった。また、本品は新潟産の生のカニを原材料として、食べやすくほぐして甲羅に詰めた非常に魅力ある商品であったが、自社店舗以外の販路がなかった。そこでCoは、「食品関係の専門知識を有する従業員の育成」ならびに「加工工場を整備すること」、「販売促進のための商談会出店に向け、計画的に取り組むこと」を課題とした。

衛生管理方法と製造工程を確立することと 商談会への出展を目的とした新商品開発を提案

Coは、従業員に対し、カニの衛生基準を理解した上で微生物制御方法を学び、殺菌方法を踏まえた製造工程を確立するようアドバイス。また、店舗外での販路開拓で重要な情報発信を積極的に行うことや販売促進のための商談会や展示会への出店を提案。また、紫雲寺商工会の勧めもあり、「にいがた産業創造機構(以下、NICO)」の商談会への出店を目標に新商品の開発を行うことを提案した。
相談者は、当拠点を通じて派遣された専門家によるサポートも得て、殺菌方法、加熱温度、加熱時間、冷却方法、容器包装といった製造工程を確立し、外部流通も可能な「カニまるっと甲羅詰め」を開発した。また、NICO主催の「新潟うまさぎっしり食の大商談会」をはじめ、数々の商談会や展示会への出店など、積極的な販売促進活動も実施した。

支援後の年間売上が支援前の3.5倍に 他商品の売上も増加

地元メディアにも大きく取り上げられ、業界関係者のみならず、県内の一般消費者からも注目されるようになった。支援前は自社店舗で生鮮品として販売し、年間2,000個(200万円)程度の売上であったが、今では年間で3.5倍の7,000個(700万円)の売上を実現。ピーク月には4,000個を上回るまでに成長した。また、「カニまるっと甲羅詰め」を目当てに来店する客が増え、他商品の売上の増加にもつながった。

支援した拠点

新潟県よろず支援拠点

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