条件変更改善型借換保証が通り店舗拡大や事業承継の活路を開く | よろず支援拠点全国本部

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条件変更改善型借換保証が通り店舗拡大や事業承継の活路を開く

公開日: / 都道府県:宮城県 業種:宿泊・飲食 課題: 経営改善・事業再生

株式会社ストロベリーフィールズ

代表者:田中 國幸(たなか くにゆき)
住 所:宮城県仙台市青葉区錦ケ丘6丁目9-5
連絡先:022-392-5040

公開日:
都道府県:宮城県/業種:宿泊・飲食/課題:経営改善・事業再生

株式会社ストロベリーフィールズ

代表者:田中 國幸(たなか くにゆき)
住 所:宮城県仙台市青葉区錦ケ丘6丁目9-5
電 話:022-392-5040

目次

  1. 事業承継も見据え、事業内容の正常化を図るも 借換の目途が立たずどうにかしたい
  2. 条件に合う制度の申請が受理されるために タイミングの見極めとプラン整理が必要
  3. 決算までは売上拡大とコスト削減を徹底 説得力ある経営改善計画の策定を目指す
  4. 債務が正常化し信用保証枠が拡大 新たな事業展開の資金調達の道が拓く

事業承継も見据え、事業内容の正常化を図るも 借換の目途が立たずどうにかしたい

 

仙台市内に2店舗のピザチェーン店(フランチャイズ加盟)を経営する相談者。一時期は山形県にも店舗を拡大していたが、売上不振のため数年前に店舗を閉鎖。閉鎖にあたって、黒字店舗で赤字補てんする形が続いたことで、業績は悪化。既往借入の返済条件も変更(リスケ)し、以降同条件で6回のリスケ延長を行うなど厳しい状態が続いたが、平成29年2月から後継者候補が事業に参画したことで経営は上向きに。相談者は今後の事業承継も見据え、借換によって事業内容の正常化を図ろうとしたが、取引金融機関に打診したものの謝絶。途方にくれた相談者は、信用保証協会に相談したところ当拠点を紹介され、相談に訪れた。

条件に合う制度の申請が受理されるために タイミングの見極めとプラン整理が必要

 

Coは施策情報を収集した結果、平成29年4月より制度化された「条件変更改善型借換保証(リスケ改善借換)」に着目。信用保証協会による新制度で、認定支援機関の支援を受け策定した事業計画に基づいて、返済条件の緩和を行っているもので保証付融資を最長15年で借り換えることができる。そこで、Coは本制度の活用に向け、「タイミングの見極め」と「プラン整理」を課題とした。

決算までは売上拡大とコスト削減を徹底 説得力ある経営改善計画の策定を目指す

Coは、今はとにかく売上拡大に努め、借換申請は好ましい数値を出した決算後すぐ申し込むよう提案。加えて、経営改善計画書にコスト削減と売上拡大の方策を落とし込むようアドバイスをした。その意図を理解した相談者は、今すぐにでも申請したいというそれまでの考えを改め、売上拡大とコスト削減に努めた。そしてCoの助言に従い、決算書の内容をできるだけ今後の売上拡大が見込める状況とし、メイン銀行のサービサー部門へ足しげく通い、よりよい関係性を構築した。例年行っていた条件変更の更新手続きも、リスケ改善借換の計画書提出まで延期してもらうなど、根回しを行った。

債務が正常化し信用保証枠が拡大 新たな事業展開の資金調達の道が拓く

認定経営革新等支援機関による支援内容は、当拠点が紹介したミラサポ専門家が策定して経営改善書に盛り込んだ。相談者は、状況説明書等の必要書類を整え、決算後ただちに提出。無事にメイン銀行が条件変更改善型借換保証に応じ、引き続いての信用保証協会への正式な申請も受理された。これにより条件変更債務が正常債務になり、新たな信用保証枠が拡大。新店舗展開など事業拡大に向けた資金調達が可能となった。後継者への事業承継も順調に進むものと考えられる。

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