道内企業初 海外でアンテナショップを出店 | よろず支援拠点全国本部

TOP全国の支援事例道内企業初 海外でアンテナショップを出店

道内企業初 海外でアンテナショップを出店

札幌市内に「手打ちそば さくら」3店舗を構え、近年は台湾にも進出し「北海道食堂さくら」を営業。 台湾ではアンテナショップ経営にも乗り出している。

公開日: / 都道府県:北海道 業種:宿泊・飲食 課題: 売上拡大

株式会社スリーサークル

代表者:三輪 貴寛(みわ たかひろ)
住 所:北海道札幌市清田区平岡公園東1-12-5
連絡先:011-882-8131

札幌市内に「手打ちそば さくら」3店舗を構え、近年は台湾にも進出し「北海道食堂さくら」を営業。 台湾ではアンテナショップ経営にも乗り出している。

公開日:
都道府県:北海道/業種:宿泊・飲食/課題:売上拡大

株式会社スリーサークル

代表者:三輪 貴寛(みわ たかひろ)
住 所:北海道札幌市清田区平岡公園東1-12-5
電 話:011-882-8131

目次

  1. 台湾での北海道商品のアンテナショップ計画
  2. 漠然とした悩みを具体化するステップに
  3. パブリシティの活用と他企業とのマッチング
  4. プレスリリース実施後問い合わせが増加

台湾での北海道商品のアンテナショップ計画

台湾では現在、日本および北海道ブームが続いているが、台湾企業が北海道商品を取り扱っている例は多いものの、日本人が現地で本格的に販売にかかわることはまだ少ない。相談者は、日本人が薦める本当の北海道の商品を販売してほしいという現地バイヤーからの強い要望を受け、台中そごうデパート内にアンテナショップ「まるごと北海道」を出店することを検討していた。
しかしその時点では1社単独での計画であり、北海道内での商品集荷ルートは少なく、情報発信もきわめて限られる状態であった。
そんな折、当拠点が国際宅配便事業「HOP1」と連携し、「HOP1」加盟店、加盟検討者からの相談に広く対応していたところ「HOP1」に加盟している相談者が当拠点の存在を知り、来訪した。

漠然とした悩みを具体化するステップに

聞き取りを行って現状を整理したところ、出店のためには乗り越える必要のある課題が浮かび上がった。
まず、相談者単独で台湾出店を計画していたことから、集荷やPRに使用できる資金が限られていること。
また、集荷→輸出手続き→輸送→通関手続き→販売→資金回収のすべてを1社で行うと、大変な手間がかかることは問題であった。
そして特に台湾側の需要はつかめており商機は見出しているものの、実際にアンテナショップで販売する商品をどのように広く集めていくかという広報戦略が明確になっていなかったのだ。

パブリシティの活用と他企業とのマッチング

ショップへの出展企業を集めることに関しては、お金をなるべく掛けないで本件をアピールするため、パブリシティの活用を提案。当拠点から北海道新聞に紹介し、海外進出の取組み事例として記事化してもらった。
さらに、当拠点が対応している他の相談企業や、運営協力している国内向けアンテナショップ「Made in 北海道」の利用企業のうち海
外進出を検討している企業とのマッチングを行った。
輸出面の課題には、既に相談者も加盟している「HOP1」の利用やJETRO北海道の支援を受けながら解決を図っていたため、海外事業経験のある担当コーディネーターが問題ごとにその都度、情報の紹介など相談対応にあたった。

プレスリリース実施後問い合わせが増加

 

ターニングポイントになったのが、相談者の帰国に合わせて受けた北海道新聞の取材だ。この内容が、朝刊1面に紹介されたことにより、大きな反響があった。相談者も「反響が大きく、個別に交渉につながった」と振り返る。また、経済産業省からの協力支援の連絡があったのだ。さらに、当拠点が担当していた複数の相談先との交渉もまとまり、相談者のアンテナショップへの出展とその後の物産展へも出展が決まった。
こうして平成28年9月、台中そごうでのアンテナショップのオープンを達成。新規事業が順調に立ち上がったことから北海道物産展の開催についての引き合いも増えており、今後のさらなる発展が期待される。

支援の流れ
01
飲食店を経営していた台湾で、北海道のアンテナショップの開店を検討
02
出展企業を集めるルートがなく、事業を広報する戦略も明確ではなかった
03
事業を広く知ってもらうためのパブリシティの提案と、他企業とのマッチングを実施
04
パブリシティの成果もあり、出展企業の確保に成功し、アンテナショップをオープン
支援した拠点

北海道よろず支援拠点

関連記事