老舗製パン企業が従業員も巻き込み地域に愛される新商品を開発 | よろず支援拠点全国本部

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老舗製パン企業が従業員も巻き込み地域に愛される新商品を開発

1917年創業。「パン本来の美味しさ」を伝えるため、各種こだわりのパンを、時間と手間をかけ変わらぬ想いで製造している。給食用を主に、イベント等の特注品、定期納品などにも幅広く対応。直売店で「気軽に買える」昔ながらの店構えで、地域から親しまれている。

公開日: / 都道府県:群馬県 業種:宿泊・飲食 課題: 売上拡大

新田製パン有限会社

代表者:代表取締役 星野 綜平(ほしの そうへい)
住 所:〒373-0057 群馬県太田市本町25-33
連絡先:0276-25-3001

1917年創業。「パン本来の美味しさ」を伝えるため、各種こだわりのパンを、時間と手間をかけ変わらぬ想いで製造している。給食用を主に、イベント等の特注品、定期納品などにも幅広く対応。直売店で「気軽に買える」昔ながらの店構えで、地域から親しまれている。

公開日:
都道府県:群馬県/業種:宿泊・飲食/課題:売上拡大

新田製パン有限会社

代表者:代表取締役 星野 綜平(ほしの そうへい)
住 所:〒373-0057 群馬県太田市本町25-33
連絡先:0276-25-3001

目次

  1. 相談のきっかけ
    競争激化とコロナ禍を乗り切るため新商品を開発したい
  2. 現状分析・課題設定
    従業員を巻き込んで「新田製パンらしい」商品開発
  3. 提案・実行支援
    コロナ禍のストレスを踏まえ「消費者を楽しくさせる」商品を開発
  4. 支援成果と今後の展望
    「ぶどうちゃんパン」による売上アップ 商品開発への自信につながった

相談のきっかけ
競争激化とコロナ禍を乗り切るため新商品を開発したい

創業以来100年にわたって地元に親しまれてきた同社だが、商圏内のパン屋の増加や、首都圏の食パン専門店などの進出により競争が激化、売上の拡大が難しくなっていた。さらに、コロナ禍のなか、学校休校による給食需要の減少が追い打ちをかける。現状打破のため新商品の開発を行い、直売店を活性化したいと、知財関連支援機関から紹介を受け来訪した。

現状分析・課題設定
従業員を巻き込んで「新田製パンらしい」商品開発

COは、県内のパン市場環境を調査、同社の現状についてもヒアリングした。相談者は同社の後継者であり、競争激化を踏まえた同社の今後について危機感を持っていること、時代にあわせた企業経営をしていきたいと考えていることを確認。「無理をしない」「コストをかけない」「従業員を巻き込む」の3つを開発方針に、長年地域で愛されてきた同社の親しみやすさが伝わるような新商品を開発していくことにした。

提案・実行支援
コロナ禍のストレスを踏まえ「消費者を楽しくさせる」商品を開発

折しも、従業員による新たなブドウパンが開発中であったため、サイズ、パッケージ、ネーミングなどにちょっとした工夫を助言。消費者のコロナ禍におけるストレス軽減を潜在ニーズととらえ、「ポン」と口に入ることでほっこりしてもらえる一口サイズとした。また、ブドウパン好きに喜ばれるようレーズンを増量し、ブドウの房をイメージした遊び心あるパッケージを設定した。楽しく、気軽に食べられて、高齢者から子供まで喜ばれる「ぶどうちゃんパン」が完成した。

支援成果と今後の展望
「ぶどうちゃんパン」による売上アップ 商品開発への自信につながった

新製品「ぶどうちゃんパン」は好評で、1日約50個を売り上げている。消費者に作り手の思いや親しみが伝わった。また、小さな工夫による短期間の商品開発が従業員の自信となり、その後も「コロナ禍を楽しもう」をモットーに、自宅でパンができる冷凍パン生地セット「あなたも2時間でパン屋さん」を商品化。現在、「ぶどうちゃんパン」のシリーズ化に取り組んでおり、今後も地域で親しまれる商品を続々開発していく予定だ。

事例を振り返って

相談者が後継者のため、経営者としての自信と存在感の醸成を考え、母親の気持ちで褒める、負担をかけない、を意識した。社員を巻き込んでモチベーションをアップ、「忙しくても楽しい」「コストをかけない」「ちょっとの工夫」で商品開発を支援した。

相談者の声

COの親身でさまざまな視点での助言により「ぶどうちゃんパン」ができた。コロナ禍の自宅でパンづくりができる新商品にも繋がっている。安いから売れるわけではないことや、商品づくりの考え方を学べた。気づき、やる気、後継者としての自信にも繋がった。

支援した拠点

群馬県よろず支援拠点

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