似顔絵ケーキを武器にした、多店舗・FC展開で、一日の売上高が約2倍に。 | よろず支援拠点全国本部

TOP全国の支援事例似顔絵ケーキを武器にした、多店舗・FC展開で、一日の売上高が約2倍に。

似顔絵ケーキを武器にした、多店舗・FC展開で、一日の売上高が約2倍に。

看板商品の似顔絵ケーキで顧客のニーズを捉え、リピーターも多い洋菓子店「パイドール」。限られた商圏の中で、今後いかに売上げを拡大するか悩んでいた相談者は、多店舗展開とそのスケールメリットを生かす材料の内製化、FC展開に踏み切る。

公開日: / 都道府県:北海道 業種:小売 課題: 売上拡大

株式会社蘂

看板商品の似顔絵ケーキで顧客のニーズを捉え、リピーターも多い洋菓子店「パイドール」。限られた商圏の中で、今後いかに売上げを拡大するか悩んでいた相談者は、多店舗展開とそのスケールメリットを生かす材料の内製化、FC展開に踏み切る。

公開日:
都道府県:北海道/業種:小売/課題:売上拡大

株式会社蘂

代表者:
住 所:

目次

  1. 売上げは安定、しかし成長性に悩み。
  2. 店舗経営における、商圏の限界が課題に
  3. 商圏以外の需要を見据え、多店舗展開を提案。
  4. 一日の売上げが約2倍に。新たな収益の柱も確立。

売上げは安定、しかし成長性に悩み。

北海道、札幌。6坪ほどの小さな店舗で、パイケーキを中心とした洋菓子を販売する「パイドール」。看板商品の似顔絵ケーキは、誕生日や記念日などのニーズを捉え、リピーターも後を絶たない。このように、パイケーキの味と特別な日を演出する似顔絵ケーキの商品力により、地域での顧客基盤はできあがり、安定した売上高を維持していた。
しかし、店舗周辺エリアだけでの販売には一定の限界があり、相談者が「今後の会社の成長戦略でどのように企業を成長させていけばよいものか」と悩んでいたところ、経営革新等認定支援機関である会計事務所に当拠点を紹介され来訪相談に至った。

店舗経営における、商圏の限界が課題に

相談に対応したチーフコーディネーター(以下CCO)は、ヒアリングを通して相談者が看板商品である似顔絵ケーキの売上拡大の余地はあるとしながらも、店舗がカバーできる商圏の限界から更なる売上拡大については伸び悩みを感じていること、そのため、販路拡大を図るべく百貨店の催事などイベント出店等も試みたが、十分な成果には結びつかなかったことを課題として整理。その上で「パイドール」の強みは「約6坪と省スペースで販売可能な店舗」「似顔絵ケーキの注文を受け、当日中に商品を渡せるスピード」「記念日などのニーズに活用され、顧客満足度が高い」「JR等の駅利用者が利用しやすい立地」にあると分析した。
そこで、経営状況が安定している現状を踏まえ、商品の売上アップという目先の成果を追うのではなく、中長期的な企業の成長につながる支援を行なう方針を固めた。

商圏以外の需要を見据え、多店舗展開を提案。

CCOは、売上高の伸び率や顧客満足度の高さ、リピーターの多さから現在の商圏以外でも十分に需要が見込めると分析し、多店舗展開による売上拡大を提案した。
その際の課題として、多店舗展開によるスケールメリットを生かすため、外注に頼っていた材料の内製化が効果的であること、出店する際の立地条件を明確にすること、事業拡大に向け資金調達が必要であることを説明。自社だけで店舗を増やすのは時間がかかり、リスクも伴うため直営店だけではなくFC契約も検討することを助言した。
これを受け相談者は、多店舗展開を見据えた内製化を図るべくセントラルキッチンの導入を決断。必要資金の調達については、当拠点と日本政策金融公庫で連携してサポートした。内製化と併せ、宅配用の車両を導入することでデリバリー販売の体制も整えた。
また、「駅近」「6坪程度」といった条件を明確にしたうえで、物件を探していたところ、条件に合うテナントが見つかり、直営店2店舗目を検討。ただし、資金調達が不可欠だったことから、当拠点と日本政策金融公庫にて連携してサポートした。

一日の売上げが約2倍に。新たな収益の柱も確立。

 

相談後、11月には直営店2店舗目をオープン。出店条件を明確にしたことで店舗オープン後既存店を上回る売上げが確保できており、今後の多店舗展開を視野に入れたノウハウの構築ができた。また、他社とのFC契約も締結し、これまでにない新たな収益の柱が確立された。足元の数字では一日の売上げが約2 倍に伸びるとともに、FC展開により間接経費負担が軽減されたことから収益性も向上した。
相談者は「何かあれば、最初によろず支援拠点に相談すれば、何とかなるという点がとても心強い。将来どうありたいかという視点で、親身になったアドバイスが本当に助かっている。」と支援を振り返った。

支援の流れ
01
売上げは安定しているが限られた商圏での売上拡大に悩み
02
単独店舗でカバーできる商圏に限界があることが課題
03
現在の商圏以外でも需要が見込めるとし、多店舗展開・材料の内製化・ FC展開を提案
04
多店舗展開・内製化により一日の売上げが約2倍に。FC展開もスタート
支援した拠点

北海道よろず支援拠点

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